レモン市場?

私は初めて知りました。

 

「レモン市場とは不良品や欠陥品という意味で

売り手は商品の品質を熟知しているが、買い手は

十分に把握できないような商品の品質についての

情報が売り手と買い手で非対称な市場をさす。

 

例えば、自動車の中古市場において、中古自動車の

売り手はそれまで乗っていた自動車の性能をよく

知っているが、買い手はすぐにその自動車の性能を

見抜けない。

その為、中古自動車はその性能に見合わない高すぎる

価格で取引される可能性がある」

(ブリタニカ国際大百科事典より抜粋)

 

このレモン市場は他にもあって

不動産市場もこのように云われているようです。

 

中古住宅を購入される場合

多くの方は自分で見て、判断され決めておられるようです。

勿論、販売会社からの現地での説明や重要事項説明などを

受けているとは思いますが

建物の性能を理解するのはかなり難しいと思います。

 

購入後、不具合があったり、欠陥ではないか?と

不安になり、ご相談に来られる方もいらっしゃいます。

 

今年の4月から、宅建業法が改正、施行されます。

 

その内容は中古住宅の販売の際

重要事項説明書において、この建物を専門の有資格者が

調査をしたか、否かを告知する義務が必要になりました。

 

ここで注意しなければならないのは

すべての建物を調査しなければならないのではなく

調査をしたか、否かの義務だけです。

 

住宅販売会社がどのような対応をするかは分かりませんが

専門の有資格者が調査した報告書があると安心ですね。

 

専門の有資格者とは建築士であることが前提ですが

更に講習を受け、試験に合格したものだけです。

 

この制度の資格者を

「既存住宅状況調査技術者」と云います。

似たような名前が多くて、私も混同しま(^^)

 

この資格は私も昨年、習得しました。

ただ、どうもオプション調査項目が気になります。

 

私はそのオプションは必須と考えており

私の中古住宅診断ではそれをオプションにして

選択する項目ではありません。

 

つまり、この制度で有資格者が調査をして

報告書の提出があるから安全とは限りません。

 

調査した内容は記載されていますから

その内容を十分、確認してください。

特に安全に関わる項目です。

 

少し気になる部分はありますが、

私はこの宅建業法の改正は大きな一歩だと思います。

 

多くの方がこの制度を知って頂くこと

そして活用して頂くことを期待しています。

トラブルがなくなることを期待しています。

 

私がこの制度で調査の依頼をお受けする場合は

オプション項目はすべて必須項目になります。

私の中古住宅購入前検査にはオプションはありません。

費用は高くなりますので、ご注意ください(^^)

 

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