設計図面と施工図面

設計図面は分かるけど

施工図面って、何だろうと

思われますよね。

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住宅設計では

ほとんど、施工図面はありません。

でも

マンションのような

鉄筋コンクリートの場合は

必ず、作成します。

 

この施工図面がないと

工事ができないからです。

 

私は現場監理がほとんど

でしたから、

施工図面が専門でした。

 

1級建築士の2次試験は

設計なんですが

基本設計図面なので

私は苦手で

かなり頑張って

合格点をもらいました(^^)

 

最近の住宅の

建築確認申請書に必要な図面は

配置図、平面図、立面図程度で

それ以外は不要です。

 

それ以外の構造などに関する図面は

建築確認機関でも見ません。

 

建築確認機関は

集団規定といわれる

建物の位置、高さ

建ぺい率、容積率などは

チェックします。

 

しかし、単体規定といわれる

建物各戸の安全基準などは

チェックしません。

 

要するに

設計者である建築士

個々の建物の安全などについて

すべての責任を負うということです。

 

でも

実際に工事をする際には

構造図面が必要です。

 

 最近、見かけるのは

木造の構造である

床伏図、梁伏図、小屋伏図

(柱、梁の施工図)を

作成しない。

 

この施工図を

プレカット会社に一括依頼し

図面の作成から

木材の加工までおこないます。

 

昔は

建築士が構造図面を作成し

大工さんが

その図面を基に

木材を加工していました。

 

今は大工さんが墨を入れ

柱、梁を刻むことは

ほとんど、なくなりました。

 

プレカット工場は

本来、建築士の作成した

構造図面を基に

大工さんがしていた

加工を工場で行います。

 

この構造図面には

柱の位置、梁の位置

梁のサイズが記載されています。

 

ここまでは

建物の安全に責任を負う

建築士の仕事なんです。

 

ところが

この構造図面の作成まで

一括して

プレカット会社に依頼するのは

どうかと思います。

 

何か、不具合が発生した場合

すべての責任は

設計した建築士

負うことになります。

 

そこまで考えているとは

思えません。

多分、大丈夫だろう。

 

何かあれば

きっとプレカット会社の

責任だと言うのが

こんなことをしている

建築士でしょう。

 

建築士の社会的信頼が

失われます。

 

ちゃんとやっている建築士

ほとんどでしょうが、

わずかな、いい加減な建築士の為に

建築業界まで

信頼を失うのは残念です。

 

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