建築裁判

話し合いで解決する場合も

ありますが、

建築トラブルの最終決着は

裁判になります。

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私が起業したころ

まさか、こんな仕事があることも

裁判に関わることも

想像していませんでした。

 

ある弁護士と知り合ったことが

始まりです。

欠陥住宅被害全国連絡協議会の

北海道支部の立ち上げに参加しました。

 

この会のメンバーは

ほとんどが弁護士と建築士です。

 

通常は一般の方が

弁護士に相談します。

弁護士は建築の専門家ではありませんので

建築士が建築の専門家としてサポートします。

 

建築士は建物の現状を調査し

法的、構造的なことを確認し

報告書を作成します。

 

弁護士はこの報告書を根拠に

訴状を作成し、裁判になります。

 

裁判には

弁護士費用は勿論

建築士の費用も掛かります。

高額な費用と時間が掛かります。

 

なるべくなら、裁判にならないように

検討、相手との話し合いも勧めますが

うまくいかない場合もあります。

 

これまで私が裁判に関わった件数は

30件ほどなります。

 

内容で負けたことはありませんが、

多くは和解となり

依頼者が納得いく金額に

ならないこともあり、

100%の勝ちは難しいです。

 

建築裁判の場合

ほとんど、調停という場が設けられ

そこには原告、被告の代理人の弁護士

弁護士を補助する立場で建築士も参加します。

 

裁判所側には

裁判官は勿論ですが

建築の技術的なサポートをする

建築の専門委員も参加します。

 

この調停の場で

いろいろ検討、話し合いが続き

ここで原告、被告が納得すれば

和解となり、

裁判が終了するケースが多いです。

 

建築の専門委員は建築の経験豊富な方が

なりますので、私より、かなり年上です。

その中で何人か、知り合いの方もいます。

 

ある知り合いの専門委員の方は

「分かりやすい報告書があるので

 判断がし易くなったよ」と

おっしゃってくれることもありました。

 

また、違う知り合いの専門委員の方は

「こんな仕事やってると、建築業界で

 仕事ができなくなるぞ」と

アドバイスを頂きました。

 

間違ったことを間違っていると

根拠を持って、提示することは

当然のことです。

まるで私が悪いことでも

しているかのような発言は

おかしいです。

 

私は建築会社から仕事は

もらっていませんから

仕事には困りません。

 

私の依頼者は一般の方ですから。

特に裁判物件は建築会社からの

仕事はお断りしています。

 

建築裁判はあまりにも

専門性が強いので

知識の乏しい弁護士や建築士

依頼しても費用の無駄です。

 

裁判なんて

私にとっても楽しい仕事ではありません。

 

そうならないように

みなさんはご注意ください。

 

住宅診断のエスパス

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